
本記事では、皆様のこういった悩みに答えます。
- データベーススペシャリストに受かりたい
- どれくらい勉強すればいいか?
- どのくらい時間が必要か?
今年の秋試験で、情報処理技術者試験レベル4のデータベーススペシャリストに合格しました!
それまで、基本情報技術者、応用情報技術者、システムアーキテクトに受かっており、データベースに関してものすごい経験があるわけではないですが、日々勉強し、合格しました。
そんな私が、データベーススペシャリストに合格するための勉強方法を解説します。
目次
試験内容・構成
試験の内容・必要な知識
データベーススペシャリストは、「データベースに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者(IPAより)」ということで、業務分析からのデータベース設計、データベースの実装、運用・保守などの知識を問われる試験です。また、データ分析等も問われ、SQLの知識も求められます。
設計というよりも、データ分析はこれまである程度経験してきたのですが、データベースに関する全体的な知識を勉強することができて、頭の中の知識が体系的に整理され、今後の業務にも役立つような感じがしました。
試験の構成
上記のような知識を問われる試験ですが、試験の構成は選択問題メインの午前試験(1,2)と記述試験の午後試験(1,2)があります。
まず、午前1はデータベースの分野に限らず、応用情報技術者で問われる全般の選択問題が出題されます。ただ、応用情報技術者や他のレベル4試験で受かっていれば免除になります。なお、午前1も併せて勉強することは負荷が高く効率が悪いので、応用情報技術者を合格してからデータベーススペシャリストを受ける前提で以降記載します。
続いて、午前2はデータベースに関する基礎的な業務知識を問われます。
次に、午後1は数ページのデータベース業務の事例に係る、選択式・記述式の問題が出題されます。
最後に、午後2は5~10ページ弱のデータベースの設計や実装に関するお題を出され、1つの実務に基づく一連の設問に解答します。
必要な知識
データベーススペシャリストに合格するために必要な知識は、大きく以下のものがあります(午前1は免除にしましょう)。
- データベーススペシャリストの基礎知識(用語・考え方など):午前2、午後1、午後2用
- データベーススペシャリストの基礎知識を実務に当てはめて応用する力:午後1,午後2用
勉強方法と勉強時間
基礎知識(午前2、午後1,午後2)
基礎知識はデータベーススペシャリストの書籍を一冊理解して過去問を解いておけば問題ないです。
以下のテキストの専門知識に関する部分を1~2か月くらいで数回読んで理解して、直前にも復習しました。
ちなみにテキストの疑問点を2回ほど質問し、丁寧にご対応いただいたので、お勧めです!笑
※私が使用したのは令和2年度版ですが、最新版を掲載しております(以下同じ)。 |
また、過去問については、IPAホームページを参照でもいいですが、解説があったほうがいいので、選択問題用の過去問集を使用しました。
以下の参考書で関係あるところをすべて正解できるようにしました(基礎をテキストで理解していれば一週間あれば十分です)。
基礎知識を用いた応用力(午後1)
基本的には過去問を解いて、間違えたところを正しく理解していけば合格する実力が付きます。
上記のデータベーススペシャリストのテキストに載っている過去問はテキストを読みながら解いていき、テキストを読み終えてから5年分の残っている過去問を解きました。試験前のおおよそ1か月は過去問をメインに取り組みました。
ポイント
午後1ですが、出題テーマはある程度決まっていますので、得意分野があれば重点的に勉強しましょう。
例年出題があるものが、データベースの設計です。こちらについては、午後2において2(データベースを設計)を選択する予定であれば、選んでも問題ないと思います。
それ以外に、データベースの実装(SQLや性能、テーブル定義、分析など)に関する設問が問われています。
所感だと、設計が難しくなっていると感じますが、私は設問1(設計)と設問3(テーブル制約、テーブル定義、SQL、性能など)を選択しました。
午後2で設計を選ぶ予定だったので、設問1試験は受験前から決めていました。設問2と3はどちらでもよかったのですが、テーブル定義表、制約、SQL、性能は得点取りやすそうかなと決め打ちしました。
ただ、当日はどの設問を選ぶかあらかじめ決めておくとスムーズなのでいいですが、お勧めとしては、過去問は設問を絞らず、全ての設問を解くことです。
設問ごとのテーマはある程度決まっているものの、幅広く問われることもあるので、知識を増やすことができます。
実際には私もすべて解くようにしていて、例えば過去間違えた問題の類似問題が別の年度で出たときは確実に正解できました。
基礎知識を用いた応用力(午後2)
こちらも、過去問を解いて、間違えたところを正しく理解していけば合格する実力が付きます。
同様に、テキストに載っている過去問は読みながら解き、テキストを読み終えてから5年分の残っている過去問を解きました。試験前のおおよそ1か月は過去問をメインに取り組みました。
私は設問2の設計を選びましたが、こちらも得意分野を選択しましょう。
過去問演習では、設問1も設問2も練習していましたが、どちらも合格点は取れそうであったので、失敗しなさそうな設問2でいくと決めました。
ただ、令和2年度の問題は個人的にはかなり難しく、解きながら選択を後悔していましたが、落ち着きながらできるところを正確に回答し、なんとか合格しました。一安心です。笑
また、試験中むずかしいと感じた場合には、得点調整もあるそうです。
そちらについては以下の記事で紹介しています。
総勉強時間
総勉強時間を計算していないのですが、隙間があれば勉強していたわけではないです。。
試験直前は仕事が忙しく、土日5時間くらいしか勉強できませんでした。
期間は3か月で、最初テキストを読み、その後過去問を中心に学習しました。
忙しさにもよると思いますが、テキストを読み理解して定着させる、過去問を5年くらい取り組み、間違えた個所を復習するのに、3か月くらいで終わるのではないでしょうか。
最後に
データベースに関する内容は、基本情報技術者、応用情報技術者でも問われますが、より広く深く知識が求められます。
ただ、まずはテキストを通して、基礎を理解することが重要です。
そして、過去問を通して、知識をブラッシュアップでき、過去問のような実務に即した場面において、知識を活用できるようになってくるので、過去問演習を頑張っていきましょう!