本記事では、皆様のこういった悩みに答えます。
- 社会人に必要なITの知識は?
- IT知識を身につけるための資格は?
- その資格に合格するには?
コンサルタントという仕事の中にITコンサルタントという分野があります。
私もよく携わるプロジェクトの一種であり、ある程度のIT知識を持ち合わせています。
そんな私が以下の構成で、基礎的なIT知識を身につける方法の一つを解説いたします。
社会人に必要なIT知識とは
IT(情報技術)と言うと、何を思い浮かべますか。
身近なところではiPhoneやPC等のIT機器があったり、プログラミングを思い浮かべる方もいると思います。
ITに関する知識はかなり幅が広いですね。
どんな知識が必要かということを経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の資格試験の対象者像を基に整理してみます。
IPAが主催するITパスポートという国家資格の対象者像は、「職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識をもち,情報技術に携わる業務に就くか,担当業務に対して情報技術を活用していこうとする者」とされ、この試験の内容を理解していれば、社会人に必要なIT知識を最低限持っているといえるでしょう。
試験の内容は以下のとおりです。
分野 | 大分類 | 中分類 |
ストラテジ系 | 企業と法務 | 企業活動 |
法務 | ||
経営戦略 | 経営戦略マネジメント | |
技術戦略マネジメント | ||
ビジネスインダストリ | ||
システム戦略 | システム戦略 | |
システム企画 | ||
マネジメント系 | 開発技術 | システム開発技術 |
ソフトウェア開発技術 | ||
プロジェクトマネジメント | プロジェクトマネジメント | |
サービスマネジメント | サービスマネジメント | |
システム監査 | ||
テクノロジ系 | 基礎理論 | 基礎理論 |
アルゴリズムとプログラミング | ||
コンピュータシステム | コンピュータ構成要素 | |
システム構成要素 | ||
ソフトウェア | ||
ハードウェア | ||
技術要素 | ヒューマンインターフェース | |
マルチメディア | ||
データベース | ||
ネットワーク | ||
セキュリティ |
ご覧のとおり、かなり幅広い知識を求められます。
知らない用語はありますでしょうか。
企業におけるITとは、ビジネス全体に関わることなので、IT技術だけでなく、ビジネスの基礎も理解することが必要です。
おすすめの資格
IT知識を身につけるためのおすすめの資格を紹介いたします。
既に「ITパスポート」が出てきているではないかと思われるかもしれませんが、お勧めの資格は「基本情報技術者」です!
基本情報技術者試験はITパスポートよりもレベルが高い試験です。
ただ、以下の理由で、お勧めいたします。
- 出題内容は似ている
- 履歴書で評価されることがある(ITパスポートはあるに越したことはないがあまり評価されない)
同じような勉強時間を割いて、せっかく資格を取るのであれば、少しでもメリットの高いもののほうがいいですね。
ちなみに、合格率はそれぞれ以下の通りです(IPAのWebサイトより)。
ITパスポート試験(IP) ~ あなたのIT力を証明する国家試験 ~
[ Information Technology Passport Examination ]
H30
実績応募者数 合格率 107,172名 51.7%
基本情報技術者試験(FE) ~ ITエンジニアの登竜門 ~
[ Fundamental Information Technology Engineer Examination ]
R01
実績応募者数 合格率 169,170名 25.7%
まずはITパスポートを取ってから、基本情報技術者を受けるというもの良いと思います。
ITパスポートを受けるということでも、目標は基本情報技術者試験ということにすると良いでしょう。それぞれ受かれば2つの国家資格が得られますね。
私の場合は、両方のテキストを見比べて、だいたい同じ感じだったので初めから基本情報技術者を受けました。
応募者を見ていただいても基本情報技術者のほうが人気ですね。
勉強方法の紹介と終わりに
以上、資格を活用して社会人に必要なIT知識を身につけることを提案させていただきました。
一覧表に記載したそれぞれのITに関する知識は、それぞれ関連書籍があふれかえっています。
書籍を読んで基礎知識を身につけることも良いですが、資格を活用することで目標ができ、実際に理解しているのかを把握できるので、最初の一歩として資格取得をお勧めいたします。
別の記事で基本情報技術者試験の勉強方法をまとめていますのでご参考にしてください。
■■基本情報技術者試験の勉強方法はこちらで紹介しています■■
一通り勉強して資格を取ってから、もっとここを勉強したいであったり、仕事で必要だというような分野が見つかれば、専門書を読むということがいいと思います。
基本情報技術者試験の合格率は25%程度と低いですが、会場に来ていない人もいたりするので、実際には少し多いのではないかと思います。
実際に会場に行くと結構空いている席が目立ちます(笑)
ぜひ資格にチャレンジしつつ、社会人に必要なIT知識を身につけましょう!
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