本記事では、皆様のこういった悩みに答えます。
- システムアーキテクトに受かりたい
- どれくらい勉強すればいいか?
- どのくらい時間が必要か?
昨年の秋システムアーキテクトに合格しました。
それまでには、基本情報技術者と応用情報技術者に受かっていた状態で、ものすごい経験があるわけでもなく、勉強したところ、特に危なげなく合格しました。
そんな私が、システムアーキテクトに合格するための勉強方法を解説します。
試験内容・構成
試験の内容・必要な経験
システムアーキテクトは、「ITストラテジストによる提案を受けて、情報システム又は組み込みシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、情報システムについては開発を主導する者(IPAより)」ということで、システム開発のV字モデルの要件定義~詳細設計くらいの知識・経験を問われる試験です。
所感としては、実務経験があるとかなり受かりやすいなという感じです。
ただ、私も何十件も経験があるわけではなく、詳細設計までの経験はないので、数個のプロジェクト(開発のフェーズは要件定義・基本設計くらい)に絞って復習して無事合格しましたので、経験がたくさん必要ということではないです。
受験前は経験が足りないかと少し不安でしたが、何とかなると思いますので、そのあたりも解説します。
試験の構成
上記のように、要件定義から設計に係る知識・経験を問われる試験ですが、試験の構成は選択問題メインの午前試験と記述・論文試験の午後試験があります。
まず、午前1はシステムアーキテクトの分野に限らず、応用情報技術者で問われる全般の選択問題が出題されます。なお、応用情報技術者や他のレベル4試験で受かっていれば免除になります。なお、午前1も併せて勉強することは負荷が高く効率が悪いので、応用情報技術者を合格してからシステムアーキテクトを受ける前提で以降記載します。
続いて、午前2はシステムアーキテクトに関する基礎的な業務知識を問われます。
次に、午後1は数ページのシステムアーキテクト業務の事例に係る、選択式・記述式の問題が出題されます。
最後に、午後2は一ページのシステムアーキテクト業務に関するお題を出され、大きく3つのテーマについてそれぞれ800~1000くらいで解答します。
必要な知識
既に一部紹介しておりますが、システムアーキテクトに合格するために必要な知識は、大きく以下のものがあります(午前1は免除にしましょう)。
- システムアーキテクトの基礎知識(用語・考え方など):午前2用。システム開発のV字モデル等基礎的な知識
- システムアーキテクトの基礎知識(用語・考え方など)+国語力:午後1用。基礎知識があれば、国語力があれば高得点が取れます。
- システムアーキテクトの実務知識(実務経験など):午後2用。具体的に知識や経験に基づいて2000字~3000字くらい書けるようになる必要があります。
勉強方法と勉強時間
基礎知識(午前2)
基礎知識はシステムアーキテクトの書籍を一冊理解して過去問を解いておけば問題ないです。
以下のテキストの専門知識に関する部分を1か月くらいで数回読んで理解して、直前に復習しました。
また、過去問については、IPAホームページを参照でもいいですが、解説があったほうがいいので、選択問題用の過去問集を使用しました。
以下の参考書で関係あるところをすべて正解できるようにしました(基礎をテキストで理解していれば一週間あれば十分です)。
基礎知識・国語力(午後1)
まず午後1の問題を理解するため、上記のようなシステムアーキテクトの参考書を理解しておきましょう。
あとは、参考書に載っているような過去問を解いて、その後慣れたらIPAの過去問をダウンロードして解く練習をしましょう。
毎日解くのかにもよりますが、私は土日に1,2年分解いていたので一か月ちょっとくらい時間をかけました。
実務知識(午後2)
早めにどういうことが問われるのか確認しましょう。
そして、ご自身の経験や勉強したことを整理して、実務上考えられる工夫等まとめておき、
どのような聞かれ方がされても同じ。テーマに基づいて書けるようにしましょう。
また、フォーマットを準備しておいて、型にはめて書けるようにしておくといいです。
午後2の対策は2か月くらい行っていて、過去問の解きはじめと同じくらいから行っていました。
だいたい3か月くらい勉強し、最初の一か月は基礎知識、残りの二か月は午後1,2の対策含む過去問練習でした。
午後2については以下の記事で解説しています。
最後に
システムアーキテクトの試験は応用情報技術者を受かったら次に検討する試験の一つではないでしょうか。
やはり論文があるということで少し敷居が高いように感じると思います。ただ、まずは基礎を理解することが初めの一歩です。
上記に上げたような基本的な知識を理解することから始めましょう。
基礎知識を身につけることと並行して、徐々に論文対策も行っていくことで合格できる実感が芽生えてくると思います。
今後、論文試験についても解説しますので、一歩ずつ頑張りましょう!
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